乱ぐい歯、叢生(そうせい)
歯が生え揃うために必要なスペースと顎のサイズが合わないことが原因で、歯がデコボコに重なり合って生えている状態です。歯列が乱れているため、かみ合わせが悪く、しっかりと物をかむことができません。「八重歯」もこの乱ぐい歯の一種です。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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09:00~12:00 | / | ● | ● | ● | ● | ● | / |
14:00~18:00 | / | ● | ● | ● | ● | ▲ | / |
▲:~16:00
休診日:月曜・日曜・祝日
歯並びの悪さは、見た目によくないといったことばかりではありません。歯が磨きにくいことでむし歯や歯周病になりやすく、かみ合わせの悪さが全身の健康にも大きな影響を及ぼすことがわかっています。しかし、歯列の矯正治療を行うことでそれらの問題を解決できれば、歯を失うリスクも軽減され、健康的な生活を送ることが可能となります。
矯正治療専門の歯科医院の場合、むし歯や歯周病への対処が難しいため、むし歯や歯周病が見つかった場合、その治療をほかの歯科医院で行うために、矯正治療を一時中断しなければならないことがあります。
一方、むし歯や歯周病など、口腔内全体を診ることのできる総合歯科医院の場合は、矯正治療と併せて、むし歯や歯周病の治療をトータル的に行えることが大きなメリットになっています。当院では、矯正治療を行う際、患者さまのお口の状態を事前にきちんとチェックし、むし歯や歯周病などの治療をした上で矯正治療をスタートしています。
歯が生え揃うために必要なスペースと顎のサイズが合わないことが原因で、歯がデコボコに重なり合って生えている状態です。歯列が乱れているため、かみ合わせが悪く、しっかりと物をかむことができません。「八重歯」もこの乱ぐい歯の一種です。
横から見て、上の前歯が突き出している状態です。前歯で物をかみにくい、口を閉じにくいといった問題のほか、上の歯が出ていることでEライン(エステティックライン=理想的な横顔)にも大きな影響が出ます。この出っ歯は、欧米人と較べて日本人に多く見られます。
通常のかみ合わせと逆で、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態です。横から見ると、下唇が上唇よりも前に出ているのがわかります。通常触れない上下の歯がすれ合うため、摩擦によって歯が削れてしまうことがあります。そのほか、口を閉じにくい、滑舌が悪いなどの問題もありますが、なにより「しゃくれた顔に見える」見た目の悪さが際立つ症状です。
長期間の指しゃぶりが原因で起こりやすい「開咬」は、奥歯をかんでも上と下の前歯がかみ合わず開いた状態をいいます。食べ物をよくかみ切れない上、口が常に開いた状態のために口呼吸になりやすく、菌の増殖によって歯周病になりやすいなど、お口のトラブルが起きやすくなります。
歯と歯の間に隙間がある状態で、前歯の間に隙間がある場合、正中離開(せいちゅうりかい)といいます。主に歯が小さい、歯の本数が足りない、骨の中に余分な歯が埋まっていることが原因で起きる「すきっ歯」は、隙間に食べ物が挟まりやすく、むし歯や歯周病の原因になります。また、隙間から空気がもれることで、発音や発声にも影響が出ることがあります。
奥歯をかみしめた状態で、上の前歯が下の前歯を隠してしまうほど、かみ合わせが深すぎる状態です。主に骨格異常などが原因で起きる「過蓋咬合」は顎関節症を引き起こしやすく、エラが張ってくるなど、顔の見た目にも影響が出ることがあります。
歯並びが悪いと歯磨きの際に磨き残しが出やすいため、むし歯や歯周病にかかりやすくなります。
歯並びの悪さが気になり、面と向かって人と話をできない、思い切り笑うことができないなど、自信を失う原因になることがあります。
顎が前後左右に動くたびに痛みを感じ、顎関節症を悪化させます。
歯と歯の隙間が大きい、歯が内側に傾いている場合など、正しく舌を動かせないため、話しづらい、発音がおかしくなることがあります。
歯のかみ合わせがきちんとできていないと、食べ物をかみ切る、かみ砕いて潰すという本来の食べる動作ができず、よくかめていない状態で飲み込むことになります。
かみ合わせの悪さが原因となって頭痛や肩こり、腰痛が引き起こされることがあります。また、姿勢の悪さなどにも深く関わっています。
当院では、歯にワイヤーをかける従来の矯正治療ではなく、透明なプラスチック製のマウスピースをはめるだけの新しい矯正方法を導入しています。このマウスピース型矯正装置を使ったアメリカの「インビザライン」というシステムは、他人に矯正を気付かせないほど目立たない見た目、食事の際は取り外しが可能、食後にマウスピースの掃除が可能といった具合に、従来のワイヤー型に較べて多くのメリットを備えています。また、型取りから矯正の最終段階まで、ほぼ全工程がデジタル化されているため、治療中の管理もしやすくなっています。
マウスピース型矯正装置「インビザライン」による矯正治療のプロセスは、まず患者さまの口腔内の撮影からスタートします。撮影には「iTero」というデジタル機器を用い、その撮影データを、インビザライン・システムを提供するアメリカのアライン・テクノロジー本社に送信します。すると、何万という矯正データをベースに、AIが患者さまの矯正治療計画を自動的に作成します。その後、治療計画に基づいて製作したアライナー(マウスピース)が日本に送られてきます。最後の段階までどのように歯が動いていくかが予想された上で製作されたアライナーを装着するため、歯にも体にも負担が少なく、当院の患者さまにも大変好評を得ています。
※マウスピース型矯正装置「インビザライン」は完成物薬機法対象外の矯正歯科装置で、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
マウスピース型矯正装置「インビザライン」も決して万能というわけではありません。しかし、従来のワイヤーとブラケットを装着する矯正と比較すれば、はるかにメリットの多い治療法といえます。
マウスピース型矯正装置の新たなタイプに、部分的に矯正を行えるものがあります。これは、インビザライン同様のプラスチック製のマウスピースを前歯のみに特化したもので、治療の費用や期間を抑えられる点が魅力です。マウスピース型矯正装置ならではのメリットもたくさんありますので、「前歯の歯並びがちょっと気になるけれど、矯正までは考えていなかった」という方におすすめです。