タバコは歯周病を悪化させる?喫煙と歯周病の関係について
皆さんこんにちは。
群馬県前橋市のリップル歯科・矯正歯科クリニックです。
タバコを吸う習慣があると、歯周病になりやすくなるのをご存知でしょうか?
タバコは、肺機能だけではなく、お口の健康にも関係があります。
当院では歯周病を予防したい方、歯周病治療の方には、禁煙をおすすめています。
歯周病にならないためには、なぜ禁煙が必要なのでしょうか。
今回は、喫煙と歯周病の関係についてお伝えしたいと思います。
喫煙と歯周病の関係
厚生労働省の資料によると、喫煙習慣と健康な歯の残存率には関連性があることがわかります。
”40 歳以上の男性においては,現在習慣的に喫煙している者は喫煙しない者に比べ,
「何でもかんで食べることができる」と回答した者の割合及び歯の本数が 20 本以上
の者の割合が低い。”
引用:(厚生労働省)平成16年国民健康・栄養調査報告 結果の概要「喫煙習慣と歯の状況」
日常的にタバコを吸っていると歯周病になりやすく、悪化すると歯が抜けてしまうため、タバコを吸わない方に比べて喫煙者は歯の本数が少なくなる傾向にあります。
なぜ喫煙が歯周病を悪化させるのか
歯は、歯の神経や歯ぐきの血流によって感染症から歯を守っています。タバコの影響で血流が下がると、歯周病菌と戦う力が弱くなるため、喫煙と歯周病の悪化は無関係とはいえません。
なぜ「喫煙習慣があると歯周病が悪化しやすくなる」のか、原因は次の通りです。
タバコに含まれる成分の影響があるから
タバコの煙の中には、ニコチン、発がん性物質などの有害物質が200から300は含まれていると言われています。
タバコの煙の一酸化炭素は、体に酸素供給されるのを妨げます。
また、ニコチンは神経毒の一種であり、血管を縮ませるため、さらに体は酸欠で栄養不足になります。
こうして病気への抵抗力や、傷を治す働きも抑えられてしまいます。
ヤニに歯垢がつきやすいから
歯の表面に残ったヤニによって歯に凸凹ができると歯垢がつきやすくなり、細菌の住みかとなるとともに、ニコチンが常に歯肉やお口の中にしみ出す状態になるのです。
こうして喫煙する人は歯周病になりやすくなり、悪化しやすくなっていきます。
歯周病治療とともに禁煙を
喫煙を続けたまま歯周病治療をしても、歯周病治療の効果は表れにくいため、しっかり治療をするなら禁煙をおすすめします。
歯周病菌は、歯に付着する歯垢をエサにして増殖しますが、ヤニの影響で歯垢がつきやすい状態であれば、喫煙習慣がない方より念入りなお手入れが必要です。
また、風邪のウイルスをもらっても、誰もが発熱するとは限らないように、歯周病菌がお口に入ってしまったとしても「自分が持つ免疫力」が歯周病発症のカギになります。
汚れの付きやすさや免疫力の低下など、喫煙は歯周病治療を妨げる要素しかありません。
歯周病が悪化すると、外科手術が必要となりますので症状が落ち着くまでは禁煙しましょう。
歯周病の治療・予防はお任せください
前橋の歯医者「リップル歯科・矯正歯科クリニック」では、スケーリングやルートプレーニング、フラップオペレーションなど、基本治療から歯周病の外科手術まで行っています。
また、PMTCによる歯のクリーニングも歯周病治療に役立ちますので、定期検診の受診をおすすめします。
歯周病かもしれないと感じている方、歯周病を防ぎたい方はご遠慮なくご相談ください。